2009年11月10日

運輸安全委員会の検証チーム

旧航空・鉄道事故調査委員会の情報漏えい問題をめぐり、JR福知山線事故の報告書の検証を行うことが前原国土交通大臣より発表されていましたが、今日、検証チームのメンバーが発表されました。学識者と被害者で構成されています。被害者が含まれていることがこれまでにない対応として評価されるべきところでしょう。
JR西日本の山崎前社長らの働きかけが報告書に影響を与えていないのかどうかを検証することが第一の目的です。ただし、その結果によって報告書を見直す必要性が明らかになった場合には内容の見直しも検討するようです。さらに、鉄道事故調査のあり方についても議論の遡上に上るということで、非常に期待できるのではないでしょうか。
前原大臣によると期限は設けず、納得するまでやるということですから、議論のなりゆき場合によっては長期化する可能性もあります。こうした展開も山崎前社長の働きかけが明るみになったことが発端となっています。結果としては社会の仕組みをよりよい方向へと改善していける可能性が生まれるきっかけとなりました。問題を追及するばかりでは前進しません。検証チームによる前向きな議論が行われることを期待します。
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2009年11月09日

ベルリンの壁・中心線

今年はベルリンの壁の崩壊から20周年で、まさに今日、11月9日は旅行許可に関する出国規制緩和が発表された日です。この次期、壁の崩壊から東西ドイツの統一に至る展開をはじめ、東ヨーロッパの劇的な動きは非常に印象的でした。あれからもう20年ですか。信じられないぐらい早いです。
私がベルリンに行ったのは1994年ですから壁の崩壊から5年後のことでした。統一の興奮まださめやらぬといった雰囲気もどことなく感じました。ポツダム広場の開発も計画中でした。すでに観光スポットとして残されていた壁の表面を記念に削り取った記憶があります。探せばまだどこかにあるはずです。
今も壁の一部は保存されているでしょうが、大部分は壊されたはずです。もっとも、物としての壁そのものもさることながら、壁のあった位置の方が重要な気がします。壁のの中心線に沿って、何らかの形でマーキングしていけば非常に意味性の強い空間になるはずです。都市の空間デザインとしてもおもしろのではないでしょうか。
ベルリンの壁のような強烈な場所の記憶は継承されるべきですし、そうすることで場所に深みが生まれてくるのだと思います。ベルリンでこういうことを考える人がいてもいいと思うのですが。
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2009年11月08日

JR西日本お客様アンケート

先日、京橋駅で白い封筒を受け取りました。JR西日本の客様アンケートでした。調査票はお願い文や注意事項等が記載された1ページから14ページまである小冊子で、設問はQ1からQ37までありますから、かなりの分量です。お願い文は例のフレーズから始まる以下のようなものでした。

〜ご協力のお願い〜
弊社は2005年4月25日に発生させた福知山線列車事故を決して忘れることなく、お客さまのかけがえのない尊い命をお預かりしている責任を強く自覚し、安全第一を積み重ね、お客さまから安心、信頼していただける鉄道を築きあげることに全力をあげて取り組んでまいります。
弊社では、より良いサービスを提供させていただくため、「JR西日本お客様アンケート」を定期的に実施しております。
・・・(以下略)

定期的にアンケートを実施しているのですね。どのような規模の調査かわからないし、結果も公表されていませんが、各分野の事業の方針を考える際などに活用されているのでしょうか。
調査票にはTYPE1と記載されているので、おそらく何タイプかあるのでしょう。少なくともアーバン区間とそれ以外の区間には分かれているのだと思います。

設問はJR西日本に対するイメージや駅施設、駅員の対応などについての評価を求めるものが中心です。中には民鉄や公営交通と比較させるようなものもあります。まっとうな利用者アンケートで、他の電鉄会社でも少し表現を変えれば使えそうな内容です。

回答は調査票に記入して返送する方法とインターネットで回答する方法が選択可能です。今日、インターネットで回答しておきました。結構時間がかかりました。回答者にはICOCAまたはオレンジカードのいずれか2,000円分が抽選であたることになっていますので楽しみに待つことにします。
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2009年11月06日

JRの社名ロゴタイプで気づいたこと

JR各社の正式な社名は、旅客6社は「○○旅客鉄道株式会社」、○○のところに北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州が入ります。社名を表示する時のロゴタイプは「鉄」の字が「金」+「矢」になっているのは有名です。国鉄が民営化される際、これからは金を稼がなければならないので「金」を「失」うという字を避けたという話です。
ところが、今日、たまたま気づいたのですが、これはJR四国にだけはあてはまらないのですね。JR四国だけは普通の「鉄」の字を使っています。

JR北海道
JR東日本
JR東海
JR西日本
JR四国
JR九州

どういう経緯なのかわかりません。発足当初からそうなのか、途中で変えたのかも不明ですが、ともかく他と違っています。JR四国だけは他のJR各社とは価値観が違っているのでしょうか。
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2009年11月05日

関西3空港の行方

経営の再建を目指すJALは国内線と国際線それぞれ8路線、合計1路線を廃止することを発表しました。国内線の8路線のうち半分の4路線は神戸空港の発着便です。廃止されると神戸空港にはJALの路線は無くなることになります。神戸市にとってはショックでしょう。
ところで、先日の近畿ブロック知事会では伊丹廃港論の橋下知事に対して、井戸知事が関空の廃港と神戸空港の24時間化まで持ち出しました。どこまで本気かわかりませんが、本音に近い発言ではあるのでしょう。空港問題を地域エゴに矮小化するような議論は避けるべきです。
神戸空港からナショナルフラッグキャリアのJALが完全に撤退することで、関西3空港をめぐる議論もこれまで以上に活発になっていくかもしれません。
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2009年11月04日

「物」に宿る記憶をいかに継承していくか

アメリカの同時多発テロで倒壊したニューヨークのWTCビルに使われていた鉄骨を利用して軍艦がつくられ、11月7日に就役するそうです。海軍のドック型輸送揚陸艦でニューヨークと命名されています。現場であるグラウンド・ゼロの再開発については現在、メモリアルな場所として整備が進められていますが、ビルの残骸を何らかの形で残していくことも重要なことだと思います。軍艦にするところがアメリカらしいと思いますが。テロと闘うアメリカの象徴というわけでしょうか。
「場所」だけではなく「物」にも記憶は刻み込まれます。残骸の鉄骨をそのままの形ではなく、一旦溶かして利用しており、この船にはより深くテロの記憶が宿っているような気がします。
少し趣旨は違いますが、日本では余部鉄橋の鋼材の活用についてアイデアコンペが行われました。応募されたアイデアはどれもある部分をそのまま、あるいは小さく切って使うものばかりで、溶かして使うというアイデアはありませんでした。もっとも観光資源としての活用を考える場合には、溶かしてしまうよりはもともとの姿を思い起こさせるような、直接的な方法を考える方が効果的ですね。
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2009年11月03日

大阪府の「防災のしおり」

大阪府が作成した「防災のしおり」というパンフレットの写真に問題があるとして一部で回収される事態になっているそうです。このパンフレットは2012というSF映画とタイアップし、映画の配給会社が制作費を費用を負担する代わりに表紙と裏表紙に宣伝用の写真を用いたものです。この写真が問題とされました。

2012という映画は、地震、津波、噴火などあらゆる天変地異により世界が滅亡の危機に陥るというものです。「日本沈没」を地球規模に拡大したようなものでしょうか。この映画は「防災」とか「減災」という次元ではなく、いかに逃げるかというのがテーマなのですが、ひと目を惹くという意味ではいいアイデアだと思います。

このパンフレットを東大阪市の教育委員会が小中学校に配布したところ、教師から「阪神大震災の遺族への配慮が足りない」という指摘があり、急遽回収したということです。防災のパンフレットなのだから震災を思い起こさせるのは効果が高いと思います。この指摘は完全に過剰反応でしょう。このニュースを取り上げた新聞ではトラウマから回復するためには見たくないもの、思い出したくないものであっても正面から向き合う方が効果的であるという専門家の指摘も紹介されています。

さまざまな要因で心に傷を負う人が増えています。こうした人達に「腫れ物に触る」的に接するのではなく、あたたかく見守れるような社会にするためみんなが関心を持って正しい知識を持つことも重要だと思います。
この件でパンフも映画も注目を集めることになって大阪府も映画の配給会社もメリットがあったかもしれません。
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2009年11月02日

JR西日本あんしん社会財団の助成事業

JR西日本が設立したあんしん社会財団が、公募による助成の募集を行っています。助成には活動助成研究助成があります。「安全で安心できる社会」の実現に取り組む団体の活動や研究者の研究に助成を行うものです。それぞれのテーマは以下のようになっています。

活動助成のテーマ
@心身のケアに関する活動
A地域社会における安全構築に関する活動
B上記@、Aの活動を保管するテーマとして、命の大切さを啓発する活動

研究助成のテーマ
@心身のケアに関する研究
A地域社会における安全構築に関する研究

助成額は、活動助成が100万円以内、研究助成が200万円以内です。募集は12月18日まで、助成機関は来年の4月1日から1年間です。
この助成事業は財団設立後の第一弾の主要な事業だと思います。どのような団体や研究者が応募し、どのような活動や研究に助成が行われるのか興味があります。また、助成事業そのものに対しては、今後、テーマがどのように広がっていくのか期待されるところです。
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2009年11月01日

日本は国際的な観光国になれるのか

総務省の行政評価局というところが国内の主要空港で外国人の入国審査の際の待ち時間について調査した結果を発表しています。「外国人が快適に観光できる環境の整備に関する政策評価に基づく勧告に伴う政策への反映状況(回答)」の中で示されているものです。これは、総務省が「外国人が快適に観光できる環境の整備」に関する政策の効果を総合的な観点から評価し、改善の勧告を行ったことに対する関係各省の回答が示された資料です。
これによると、法務省に対して出入国手続きの円滑化等を促進するため、審査の待ち時間の短縮と出入国記録カードの適切な記載を航空会社に依頼することなどが勧告されています。これに関連して成田、羽田、中部、関西の平成18年1月から平成21年7月までの月ごとの平均待ち時間のデータが記載されています。
平成18年から20年までの3年間の平均は、成田、羽田、中部の3空港は27分前後であるのに対し、関空では36分で突出して長くなっています。どういう理由かはわかりませんが、審査ブースの運用方法などが影響しているのでしょうか。

以前、上海に行った時、入国審査ブースに審査官の審査に対する評価ボタンがあるのを見ました。たしか「よい」「ふつう」「わるい」という感じで3段階だったと記憶していますが、旅行客が任意で評価するようになっていました。私は特に不満もなかったので「よい」というボタンを押しました。サービスの改善という点ではいいアイデアだと思いますが、日本では見かけませんね。
日本では外国人旅行者を平成22年までに1000万人に増やすという目標を掲げているようです。近年、増加傾向にはありますが、昨年が835万人、今年は世界的な景気後退などもあって昨年を下回るペースで目標達成は難しい状況です。
外国人観光客に対する、私たち日本人のホスピタリティを高めていくことも重要ですね。しかし、そもそも外国人にたくさん来てほしいと考えている人がどれだけいるのかも心配になります。日本は真の国際的な観光国になれるのでしょうか。
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2009年10月31日

ホバークラフト定期航路・最後の日

大分空港と大分市内を結ぶホバークラフトが今日で運行を修了したそうです。水陸両用の不思議な乗り物。私も10年ぐらい前に知人の結婚式で大分に行った時に乗った記憶があります。国内唯一の定期航路だったそうですが、そういえば他では見たことがありません。自動車専用道路の整備によりバスとの競合で利用者が減り、運行を維持できなくなったということです。ここでも車ですか。日本の公共交通は全て車という単一の交通手段になっていくのでしょうか。もっと多様性があった方が楽しいですし、どこか安心できる気がします。
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